◆市議会と市長
毎日わたしたちが生活している熊本市を、快適で住みよいまちにしていくためにはどうすればいいか──市民みんなが自分たちで考え、話し合い、そうして決められたことを自分たちの手で実行していくことが大切です。 しかし、74万市民全員が集まって話し合いを行うことは困難ですから、代表者を選びます。その代表者が市議会議員と市長です。
市議会議員は、市民みんなの意見を市の仕事(市政)に取り入れるため、市議会を開催して、市民生活のいろいろな問題についてくわしく話し合い、 それをどう処理すべきかを決めています。このため、市議会は議決機関と呼ばれています。
一方、市長は、市議会の決めたことに基づいて、実際の市政を進めていきます。このため、市長は執行機関と呼ばれています。
市議会と市長は、お互い独立した立場に立ち、 議会という話し合いの中で考えを出し合いながら、市民生活の向上に努めています。
◆議決
市政を進めていく上での重要なことは、市議会が決定します。
つまり、市議会が熊本市の意思を決めているのです。これを「議決」といいます。
そのおもな項目は次のとおりです。
・条例の新設、改正、廃止をすること。
・予算を決めること。
・決算を認めること。
・市の税金、使用料、手数料などに関すること。
・3億円以上の工事やものをつくる契約を締結すること。
・副市長、教育長、教育委員、監査委員などの選任に同意を与えること。
このほか、議長や副議長の選挙、特別委員会の設置など、市議会内部のことを決定することもあります。
◆市政のチェック
市政が正しく運営されているかどうか市の仕事の状況を聞いたり、問題点を指摘することが市議会の大切な仕事です。
本会議で議員が質問を行うこと、また、委員会で報告を受けたり、質問を行うことでも市政をチェックしています。
◆意見書・要望書の提出
市民生活に重要なことでも、それが国や県の仕事であって市の力だけでは解決できないことがあります。このようなときには、関係機関に「意見書」や「要望書」を提出して、積極的な解決を求めています。
◆先進事例を学ぶ取り組み
議会閉会中、委員会や会派、議員個人単位で、他都市の先進事例を学ぶべく行政視察を実施しています。熊本市が課題として抱える諸問題解決の糸口のひとつとするために、全国に数多ある先進事例を調査し、市政に反映されるよう提言をおこなっています。
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